Tポイントで1株から投資可能且つ実質手数料無料のSBIネオモバイル証券(ネオモバ)が2019年4月10日からサービスを開始しました。
サービス開始から2ヶ月が経過してネット上には様々な評判がアップされていると思いますが、ここではこの2ヶ月間実際に利用してみて感じたことを悪い点も含めて正直にレポートしていきますので、ぜひ参考にしてください。
ネオモバのデメリットとは
ここでは、実際にネオモバを利用してみて感じたデメリットをレポートしていきます。
SBIネオモバイル証券は、従来の証券会社とは異なる部分あるので、しっかりとデメリットも理解してから利用しましょう。
クレジットカードの登録が必要
ネオモバを利用するには、基本的にクレジットカードの登録が必要となります。
さらに詳しく
なぜクレジットカードの登録が必要かというと、このあと紹介する毎月の手数料の支払いがクレジットカードになっているからです。
個人的にはデメリットだとは思っていませんが、クレジットカードの登録は面倒だなと感じる方もいるかもしれません。
ただ、見方を変えればクレジットカードで期間固定Tポイントを200円分購入して、その分クレジットカードのポイントが貯まることをメリットに感じる人もいるでしょう。
私の場合は、年会費無料で還元率1.2%を誇る リクルートカード を登録して使っています。
毎月手数料がかかる(回避方法あり)
ネオモバのデメリットとしては、取引をしていなくとも毎月最低200円の手数料がかかる点です。
50万円までの取引ならば、Tポイントが200ポイント付与されるので実質負担額は消費税分の僅か16円です。
ただ、ネオモバには一時停止という機能が用意されており、これを利用すると毎月の手数料支払いを止めることが出来ます。
一時的に使わないケースでは一時停止を行いましょう。
ちなみに、株の売買で完全手数料無料を求めるならば、このブログでも紹介したSTREAMアプリの方が良いでしょう。
スマホアプリが無く使い勝手があまり良くない
2021年5月23日時点でネオモバのスマホアプリはありません。
そのため、ネオモバではスマホのブラウザまたはパソコンのブラウザから利用することになります。
ちなみに、パソコンのブラウザから利用できますが、あまりPC環境でシステムをテストしていないのか、正常に動作しないことが時々あります。
そのため、基本的にはスマホのブラウザで利用するのが個人的にはおすすめです。
ただ、9月28日からはスマホアプリが利用できるようになります。
リアルタイム売買が出来ない
一般的なネット証券では、当然ですがリアルタイム売買が出来ます。
東証など株式市場が開いている午前9時から午後3時までの間に注文を出した場合は、条件が一致すれば注文を出した時間帯で約定します。
それに対して、ネオモバではリアルタイム売買が出来ません。
基本的に、注文を出した翌日の後場(午後の取引時間)での取引となります。
ただ、これはネオモバのように単元株に満たない取引を行う場合は、どこの証券会社でも同じとなります。
唯一 LINE証券 だけが、単元未満株の取引でもリアルタイムの株価で取引できます。
ただ、これは個人的にはデメリットだと感じていません。
なぜなら、ネオモバを利用する目的がTポイントを使った株の購入と単元未満株の定期買付機能を使った積立投資だからです。
ネオモバを利用するメリットとは
ここからは、SBIネオモバイル証券を実際に使って感じたメリットについて解説していきます。
Tポイントを使って株の購入ができる
ネオモバに口座開設すると、貯まったTポイントを1ポイント1円として株を購入する資金として使えます。
楽天ポイントやdポイントなど他の共通ポイントでは既にポイントを利用した株式投資が可能でしたが、やっとTポイントでも可能になります。
これまで何かとTポイントは貯まる一方でしたが、これで使いみちが増えました。
また、2019年7月からはSBI証券でもTポイントを使った株の投資ができるようになります。
Tポイントで投資できる内容については、SBI証券とSBIネオモバイル証券とで違いがありますので、詳細は下記記事で解説していますので参考にしてもらえればと思います。
期間固定ポイント付与によって実質手数料無料
ネオモバは、従来の証券会社とは異なり取引毎に手数料はかかりません。
その変わり、以下の表に示したように一月あたりどれだけの金額を取引したかによって手数料が決まります。
一ヶ月間の国内株式約定代金合計額 | サービス利用料(月額) |
---|---|
0円~50万円 | 200円(税込220円) |
300万円 | 1,000円(税込1,100円) |
500万円 | 3,000円(税込3,300円) |
1,000万円 | 5,000円(税込5,500円) |
以下、100万円ごとに1,000円(税込1,100円)が加算。(上限なし) |
ひと月50万円までの取引だと税抜きで200円の手数料がかかりますが、期間固定のTポイントが200ポイント付与されるので、実質的な負担額は殆どありません。
なお、付与される期間固定Tポイントは、SBIネオモバイル証券でのみ使えるポイントになります。
ヤフーショッピングなど他のサービスでは使えないのので注意してください。
単位未満株の1株から投資できるので有名企業の株を数百円で買える
ネオモバのメリットとして、次に挙げられるのが単位未満株の株取引ができる点です。
これは俗にミニ株とも呼ばれます。
通常の株取引では、100株や1000株など銘柄毎に決まった単位での取引しか出来ません。
それに対して一部証券会社では1株から取引できる単位未満株の取引サービスを提供しているのですが、これが可能な証券会社は限られています。
ネオモバは、そんな数少ない証券会社の一つになります。
オモバはウェルスナビが1万円から利用できる唯一の証券会社
ネオモバの口座保有者は、ロボアドバイザーのウェルスナビを1万円から利用できます。
ウェルスナビ は、通常はじめるのに最低10万円が必要になりますが、ネオモバでウェルスナビを利用する場合のみ1万円から始めることができます。
また、通常のウェルスナビは月々の積立金額が1万円以上なのですが、SBIネオモバイル証券でウェルスナビを利用すると半額の5000円から積立投資を行うことができます。
これまでウェルスナビを利用してみたいと思っていたけど、もっと少額で利用したいなと思っていた人にとってはSBIネオモバイル証券の口座を開設するメリットがありますね。
ただここで気になるが、ネオモバを利用すると発生する毎月の手数料ではないでしょうか?
200円相当のTポイントが付与されるとはいえ、毎月手数料がかかることに変わりありません。
ただ、一時停止機能を利用すれば毎月の手数料は発生しませんし、一時停止中もウェルスナビはそのまま運用を継続することができますので、ネオモバ経由でウェルスナビを利用するメリットはあります。
なお、ネオモバはTポイントで投資できる点がメリットなわけですが、ネオモバイルのウェルスナビについてはTポイントを使った投資はできませんので注意してください。