マルイが新たに積立投資専門の証券会社を2018年9月からスタートしました。
その名も「tsumiki証券」
tsumiki証券は、これまでの証券会社とは異なる特徴がいくつかあるので、解説していきます。
tsumiki証券で3年以上運用した実績とポイント投資に関する注意点
業界初となるクレジットカードによる投資信託購入
tsumiki証券最大の特徴は、クレジットカードで投資信託が購入できることにあります。
これは業界初となる試みです。
現在では、楽天証券や松井証券など他の一部証券会社でもクレジットカードを使った投資が可能になりました。
利用できるクレジットカードは、マルイが発行している赤いカードでお馴染みのエポスカードとなっています。
これによってエポスカードをあまり保有していない40代以上の方々に対してエポスカードの普及が見込めますし、エポスカードを主に利用している20代や30代の若い人を投資の世界へと導くきっかけ作りができます。
エポスポイントが貯まる
エポスカードは、通常利用した金額の0.5%がポイントとして還元される年会費無料のクレジットカードですが、tsumiki証券で投資信託を購入することでもエポスポイントが貯まります。
エポスポイントの付与率ですが、以下のようになっていて、最大投資額の0.5%となっています。
- 1年目:0.1%
- 2年目:0.2%
- 3年目:0.3%
- 4年目:0.4%
- 5年目以降:0.5%
溜まったエポスポイントは、1ポイント=1円としてエポスカードの支払いに充当することが出来ます。
積立に特化して投資信託商品も厳選
一般的なネット証券でも積立投資をすることが可能です。
それに対してtsumiki証券は何が異なるのでしょうか?
1つは前述したクレジットカード払いが可能な点です。
そしてもう1つがつみたてNISAに特化している点と、投資できる投資信託を評価が高い4本に厳選している点です。
投資初心者は、どんな投資信託を購入すれば良いのか迷ってしまいます。
迷うのは数が多すぎるからという理由も大きいでしょう。
そこでtsumiki証券、思い切って購入できる投資信託を4本に絞ったというわけです。
tsumiki証券が厳選した投資信託
tsumiki証券が厳選した4つの投資信託は以下の通りです。
運営会社 | 商品名 |
レオス・キャピタルワークス | ひふみプラス |
コモンズ投信 | コモンズ30 |
セゾン投信 | セゾンバンガードグローバルバランスファンド |
セゾン投信 | セゾン資産形成の達人ファンド |
このうち、ひふみプラスは楽天証券で投資しているのですが、利回りが約26%に達していて、大きな利益を生んでくれています。
毎月の積立額
tsumiki証券は積立専門の証券会社なので、私達投資家は毎月どれだけの金額を買い付けつかを決めることになります。
積立できる金額は決まっていて、月々3000円から最大5万円までとなっています。
この金額をエポスカードの1回払いで購入することになります。
1回払いなので当然クレジットカードの金利や手数料はかかりません。
tsumiki証券の会社概要と収入源
tsumiki証券は、丸井グループが100%出資する丸井グループの証券会社となります。
代表取締役CEOには女性の寒竹氏が就任。
tsumiki証券の収益については、投資信託の信託報酬が収入源となりますが、運営会社との折半となるため、残高に対して0.5%ほどの手数料収入のみとなるため、いかに投資家を増やせるかが肝となります。
設立初年度は、システム投資など多くのコストがかかることから赤字の見通しですが、5年後には黒字化したいと寒竹氏は設立会見でコメントしています。
- 会社名 tsumiki証券株式会社
- 設立日 2018年2月5日
- 本社住所 東京都中野区中野4-3-2
- 資本金 1億円(株式会社丸井グループ 100%出資)
- 事業内容 つみたてNISA対象の投資信託をクレジットカード決済にて販売
- 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3071号
- 役員
- 取締役会長 荒尾 耿介
- 代表取締役CEO 寒竹 明日美
- 代表取締役COO 仲木 威雄
- 取締役 松井 智子
- 取締役(非常勤)加藤 浩嗣
- 監査役(非常勤)藤塚 英明
エポスゴールドカードへの招待
tsumiki証券で投資信託を購入するには年会費無料のエポスカードが必要となります。
エポスカードには、インビテーションを受けることで年会費無料のゴールドカードを手に入れることが出来るのですが、このインビテーションは、一定額をエポスカードで利用することで届く仕組みとなっています。
このため、 エポスカードを使ってtsumiki証券で積立投資していくことで自然とゴールドカードへの招待を受けられることを期待できます。
エポスゴールドカードは、空港のラウンジを利用することが出来るなど、年会費が有料級のゴールドカードと変わらない特典が備わっているので、非常に人気があります。
楽天証券の方がクレジットカード投資も出来て還元率も高くて便利
tsumiki証券の発表から約1ヶ月後の8月末に、 楽天証券 もクレジットカードによる投資信託購入サービスを開始することを発表しました。
tsumiki証券との違いとしては、クレジットカード払いで投資可能な投資信託の種類や数にあります。
楽天証券では、これまで扱っていた2000以上もの投資信託が楽天カードで購入可能になります。
tsumiki証券のエポスカード、楽天証券の楽天カードともに、投資に対してポイントが貯まります。
しかし、ポイント還元率でいうと楽天カードが投資額の1%が還元されるのに対して、tsumiki証券のエポスカード払いでは、最大でも0.5%で、一年目は僅か0.1%どまりとなっています。
ポイント還元率を重視するならば、楽天証券を利用した方がお得ですね。
また、楽天証券なら、溜まった楽天ポイントで更に投資信託を購入することも出来ます。