サクソバンクとIB証券を両方使って徹底比較してみた

米国株を取引する上でサクソバンク証券IB証券ことインタラクティブブローカーズ証券について手数料等について比較してみましょう。

私自身IB証券はかれこれ12年以上使っていますが、最近になって毎月かかっていた口座維持手数料が2021年7月から無料になるなど日本人投資家にとってもより使いやすくなっています。

インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB)を12年間使ってみて感じた事

一方で一般的な投資家にとってIB証券が以前ハードルが高いのも事実です。

そういった時に比較対象となるのがサクソバンク証券です。

私自身サクソバンク証券も利用しているので、それぞれ最新情報で比較した情報をお届けしていきます。

サクソバンク証券とIB証券を手数料面で比較

サクソバンク証券とIB証券を手数料などお金の面で比較した表が下記になります。

サクソバンク証券とIB証券を手数料面で比較した表

証券会社名サクソバンク証券IB証券
口座維持手数料無料以前まで月10ドルでしたが、2021年7月から無料に改善
売買手数料取引金額×0.33%(上限19.8米ドル)最低1ドル
最大1%
為替手数料往復で0.5%
売買毎に為替手数料発生
片道0.2銭
但し最低手数料2ドル
売買毎の為替手数料は不要
入金及び出金手数料クイック入金なら無料
出金は月3回まで無料
海外送金の手数料発生(大体は数千円以上)
口座開設後に必要な最低入金額10万円以上1万ドル以上(約110万円以上)
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サクソバンク証券とIB証券を手数料面で比較した表

IB証券の口座維持手数料は廃止され無料に

従来この2社で大きな違いだったのが口座維持手数料です。

IB証券は毎月10ドル(約1100円)の口座維持手数料がかかっていましたが、2021年の途中から無料へと改善されました。

これによって口座維持手数料についてはサクソバンク証券とIB証券で差はなくなりました。

売買手数料については、IB証券は米国のネット証券ということで激安ですが、サクソバンク証券も楽天証券やマネックス証券など国内の証券会社と比較しても最安レベルとなっています。

米国株など外国株を取引する上で避けられないのが為替手数料です。

IB証券の場合、一度ドルに変換すれば、株の売買を繰り返しても口座内に保有する米ドルを使うので、取引毎に為替手数料が発生することはありません。

一方で、サクソバンク証券は米国株の取引毎に日本円から米ドル、米ドルから日本円へと為替手数料が発生してしまいます。

これは多くの日本の証券会社でも同様です。

IB証券の利用は、売買手数料以外にも気をつける必要あり

手数料というと、売買手数料に目がいきがちですが、サクソバンク証券とIB証券を比較する上では、口座への入金、出金手数料も見逃せません。

サクソバンク証券は、日本の証券会社同様に基本的には手数料がかかりませんが、IB証券は口座への入金及び出金が海外送金となるため、高額な手数料がかかります

昨今は、個人向けの海外送金であれば格安の送金手順がありますが、金融機関向けの入出金にはマネーロンダリングの観点から使えないことが殆どです。

そのため、一回あたりの手数料が数千円になるケースが殆どです。

そして、最大のネックが初期コストです。

IB証券は口座開設を有効とするには、最低1万米ドル(日本円で約110万円)の入金が必要となるので、誰でも気軽に利用できるものではありません

IB証券で米国株を取引するには最低1万ドルの入金が必要
IB証券で米国株を取引するには最低1万ドルの入金が必要

それに対して サクソバンク証券 は、口座開設後最初の最低入金額が10万円以上なので、そこまでハードルが高くありません。

サクソバンク証券口座開設後の初回最低入金額は10万円から
サクソバンク証券口座開設後の初回最低入金額は10万円から

サクソバンク証券を開く

サクソバンク証券とIB証券で特定口座など利用できるサービスを比較

サクソバンク証券とIB証券を特定口座などサービス面で比較した表

タイトルサクソバンク証券IB証券
特定口座対応対応していない
日本語対応ありあり
海外在住者利用可否利用不可利用可能
運用通貨日本円のみ米ドル他、ユーロ、日本円、シンガポールドルなど複数保有可能
DRIP(配当再投資)利用可否利用可能利用可能
米国株の信用取引できない
※証券CFD取引を利用すれば代替可能
マージン口座を開設すれば出来る
BDC銘柄の取り扱い買うことが出来ない
(国内だとウィブル証券のみ買える)
売買可能
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サクソバンク証券とIB証券を特定口座などサービス面で比較した表

ここでは主に米国株取引について比較しています。

サクソバンク証券は、日本のネット証券としては珍しく欧州株も取引可能となっていて、SBI証券や楽天証券では買えないルイヴィトン株なども売買できます。

そのため、いずれは欧州株についてもIB証券と比較してみようと思っています。

LVMH(ルイヴィトン)株の買い方【SBIや楽天証券では買えない】

特定口座に対応したサクソバンク証券が日本人にはお勧めだが注意点も

サクソバンク証券は、従来特定口座に対応していませんでしたが、2021年夏以降に特定口座に対応しました。

サクソバンク証券は2021年から外国株の特定口座に対応
サクソバンク証券は2021年から外国株の特定口座に対応

サクソバンク証券を開く

私自身も特定口座の開設を行いました。

IB証券は、海外の口座であるため特定口座に対応できないため、毎年の確定申告書類等の税金関連の計算や書類作成がめちゃくちゃ面倒です

そのため、多くの日本人投資家へはオススメできる証券会社ではありません。

サクソバンク証券も同様だったのですが、特定口座に対応したので、日本人投資家が米国株等の外国株取引で利用する上ではIB証券よりオススメできる状況に変わりました

ただサクソバンク証券の特定口座でも注意点があります。

それは、外国株の取引口座において一般口座と特定口座では取り扱い銘柄が一部異なっていて、一般口座だと売買できる米国株が特定口座だと取引できない銘柄も一部あります

これに関しは実際に口座開設して確認するしか方法はありません。

BDC銘柄の取り扱い

配当利回り10%など高配当で知られるBDC銘柄。

オックスフォードクラブの評判と実際に登録して確認した6銘柄について

一部投資家に人気のBDC銘柄ですが、以前はサクソバンク証券で買うことが出来たのですが、今は買えません。

米国の証券会社であるIB証券なら当然買うことができます。

現在日本の証券会社でBDC銘柄を買うことができるのはウィブル証券のみとなっています。

楽天証券で買えないBDC銘柄のARCC等を買える証券会社

国内でBDC銘柄が買えるのはWebull証券だけ

米国株の信用取引について

日本の証券会社でも2022年7月から米国株の信用取引が出来るように規制緩和されましたが、サクソバンク証券で米国株の信用取引はできません。

一方でIB証券なら米国株の信用取引が可能です。

私自身IB証券で信用取引を利用して米国株を空売りしたこともあります。

米国株の個別銘柄を空売りする方法を2通り試した感想

ただ、米国株の信用取引については、 サクソバンク証券 IG証券 などのCFD取引を利用すれば代替可能なので、そこまで気にする必要はないかと思っています。

IG証券

-米国株