投資型クラウドファンディング、貸付型クラウドファンディング、はたまたソーシャルレンディングと呼ばれたりする投資があります。
これらの事業を営む会社は10数社ありますが、個人的に1番信用度が高いのがクラウドクレジットです。
なぜ信用度が高いかというと、クラウドクレジット社の出資者に伊藤忠商事やマネックス証券関係の起業ファンドが出資しているという点があります。
また、後述していますが、私達投資家にとってネガティブな情報であっても正直にレポートする企業姿勢も好感が持てます。
クラウドクレジットについて
クラウドクレジットは、投資型のクラウドファンディングのサービスを提供している会社です。
投資型のクラウドファンディングを提供する会社は他にもあり、会社によって投資対象が異なり、不動産や中小企業に対するローンであったり、上場前のベンチャー企業の株式であったりします。
クラウドクレジットの投資案件
そんな中でクラウドクレジットは、海外の企業に対する貸付を行い、そこからの利子を私たち投資家に還元する仕組みとなっています。
ここからは、クラウドクレジットの具体的な運用先について確認してみましょう。
下の画像は、クラウドクレジットのこれまで募集が行われたファンドの一例になります。
各ファンドには募集枠が設けられていて、私達個人投資家からの資金が一定の基準に達しなければ不成立となり実際の運用は行われません。
各ファンドの利回りは、クラウドクレジット側の手数料を引いても約10%前後となっています。
運用期間は様々ですが、大体1年前後が多くなっています。
各ファンドでは運用状況がレポートとして報告されていて、例えば個人向けローン商品であれば、正常に返済が行われているのか、一部返済に遅延が発生しているのかが分かります。
投資家へネガティブな情報もちゃんと報告するクラウドクレジット
個人的にクラウドクレジットが信用出来ると判断しているのが、返済の遅延が発生していること等、私達投資家にとってみるとネガティブな情報もちゃんとレポートしている事です。
みんなと幸せになるお金の使い方 「ソーシャルレンディング」という新しい投資のカタチ (角川フォレスタ)
- 作者: 妹尾賢俊
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2012/12/22
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
これは当然の事なのですが、ソーシャルレンディングを営む企業では行政処分を受けた「みんなのクレジット」のように、投資家にとって都合の悪い情報を隠蔽している会社もあります。
みんなのクレジットに関する問題と信頼できるソーシャルレンディング会社の評判
口座開設から運用開始までに要する時間
クラウドクレジットに興味を持って、実際に投資をしてみたいと思った場合は、口座開設が必要となります。
口座開設から実際にファンドへ投資できるようになるまでの時間は大体3日ほどです。
口座解説の流れ
まずは、クラウドクレジットのサイトから口座開設の申込を行います。
登録したeメールアドレスに申込の連絡が届くので、eメールの認証を行います。
その後、本人限定受取郵便のハガキが届きます。
本人限定郵便はがきにの裏面には5桁のお客様コードというものが書かれています。
これをクラウドクレジットのサイトで入力することで口座開設が完了となります。
入金と最低投資額について
口座開設が完了すると、各個人に設けられた投資預託金用銀行口座へと資金を振り込みます。
いくら振り込むかは個人ごとに異なりますが、クラウドクレジットの各ファンドへは大体1万円から投資可能となっています。
尚、クラウドクレジットでは投資家の年収などによってファンドへ出資できる金額に上限が設けられています。
因みに私の場合は、300万円という上限が設けられました。
ファンドへの投資について
所定の銀行口座に資金を振り込んだら投資するファンドと投資する額を入力します。
尚、ファンドへの投資を申し込んでもすぐに投資されるわけではありません。
クラウドクレジットではファンド毎にも審査が行われます。
この際には、「お申し込み承りました クラウドクレジットからのご連絡」というメールが届きます。
そして翌日審査を通過すれば「ご契約成立のお知らせクラウドクレジットからのご連絡」というメールが届きます。
実際に投資した実績をブログで公開
今回私が実際に投資したのは、「東欧金融事業者支援ファンド18号」というものになります。
このファンドの内容ですが、クラウドクレジットがHPで公開しているレポートによると、ポーランド・ジョージア(旧 グルジア)・ラトビア・チェコ共和国・デンマークといった東欧地域を中心に貸付を行っている金融事業者(A社)グループへの貸付と、東欧地域を中心に利用されているMintosというP2Pレンディングプラットフォームを介して東欧各地の個人に貸付を行う金融事業者Cream Finance Holding Ltdのジョージア子会社であるCreamfinance Georgia LLCの取り扱う個人向けローンに投資をする、2つの案件からなるファンドということになっていました。
最低投資額は1万円からで、期待利回りはクラウドクレジット社の手数料を差し引いて年率8.7%でした。
このファンドに、私は20万円を2017年4月に投資しました。
分配金の利回り
そして、当初の予定通り11月上旬に運用は完了し、運用による分配金は9748円という実績となりました。
ただ、分配金には税金がかかるので、税引き後の利益としては7758円となります。
気になる運用の利回りですが、7ヶ月の運用で約5%という結果になりました。
クラウドクレジットのファンド概要ページに書かれていた期待利回りが年率で8.7%なので、若干期待値を下回る実績ということになりましたが、年率ではなく、7ヶ月で約5%の利回りは結構良い感じです。
税金と確定申告
クラウドクレジットのファンドへの投資で得られた分配金は雑所得扱いとなります。
そのため、年間の利益が20万円以下であれば確定申告は不要です。
しかし、個別株や投資信託などの投資では申告分離課税が適用されますが、クラウドクレジットで得られた利益は総合課税となるため、年収が高くなるほど税率も高くなるデメリットもあります。
クラウドクレジットで実際に運用してみた感想
クラウドクレジットを利用して初めて投資した今回の案件は、無事償還されて元本含め利息も当初の予定よりは低かったものの受け取ることが出来ました。
しかし、今後クラウドクレジットが行っているような投資型のクラウドファンディング(ソーシャルレンディングとも呼ばれる)が本格的に普及するためには、「みんなのクレジット」のような問題を再発させない事が重要です。
そして、そのためには投資家を保護するための法整備が必要なのです。