TQQQをインヴァスト証券のトライオートETFを使って取引してみました。
TQQQは日本を本拠地とする証券会社で取引できるのはインヴァスト証券だけで、国内で営業する証券会社に限定しても他にはサクソバンク証券しか取り扱っていません。
2021年11月からサクソバンク証券でTQQQは買うことができなくなりました。
マネックス証券やSBI証券だけでなく海外のIB証券でもTQQQが買えない
トライオートETFでTQQQを取引する流れ
インヴァスト証券のトライオートETFでTQQQを取引するには、ナスダック100トリプルという銘柄を取引します。
インヴァスト証券のトライオートETFは現物株ではなくCFDによる差金決済取引での取引となるため、TQQQというティッカーではなくインヴァスト証券が独自に命名したナスダック100トリプルという銘柄名で取引を行います。
ナスダック100トリプルは、TQQQの株価に連動する金融商品です。
CFD取引なので、空売りすることも可能です。
自動売買は不可で手動取引のみ
トライオートETFは、その名の通りETFの銘柄を自動売買できるのが大きな特徴です。
TQQQについても自動売買することが可能でしたが、2021年8月以降新規の自動売買取引が不可となりました。
2021年7月末までに作成したTQQQ用の自動売買設定は引き続き利用できます
これは、アルケゴスに関する金融機関の大幅損失に関係した処置となっています。
アルケゴスショックの背後に「CFD」-秘密裏にポジション積み上げ Bloomberg
TQQQ以外の銘柄については引き続き自動売買できる状況です。
そのため、TQQQの取引はトライオートETFを使いますが手動での注文となります。
最低取引数は1口から10口
トライオートETFでTQQQを自動売買出来ていた時は1口からの少額取引が可能でした。
しかし、2021年10月時点では最低取引数は10口となっています。
TQQQの株価は1株あたり約125ドルです。
1口の取引なら1万円弱での取引が可能でしたが、10口からとなったので10万円以上の取引となります。
CFD取引なので口座に10万円なくとも取引出来ますが、TQQQ自体が3倍のレバレッジETFなので、10万円は口座に入金した状態で取引したいところです。
トライオートETFを使ってTQQQを実際に取引してみた結果
それではインヴァスト証券のトライオートETFを使ってTQQQを取引してみます。
トレードメニューから銘柄選択欄でナスダック100トリプルを選択します。
TQQQのチャートが表示されると共に、CFD取引なので買い価格(ASK)と売り価格(BID)が表示されます。
この買いと売り価格の差がスプレッドになります。
2021年10月時点ではTQQQのスプレッドは0.93ドルです。
まず買い注文から試してみましょう。
数量を入力して、ASKを選択します。
この時に数量を1口にすると10口以上にしてくださいとエラーメッセージが表示されます。10口以上なら1口単位で設定できます。
数量を10口にして注文手続きを進めます。
必要証拠金目安は2万8000円です。
そのため、3万円入金しておけばTQQQを取引することが出来ますが、それだと2000円以上の含み損を抱えるとロスカット(強制決済)となってしまいます。
そのため、最低の10口取引する場合でも10万円以上は口座に入金しておきたいところです。
私の場合は、取り敢えず20万円入金しているので、証拠金維持率は問題ありません。
買い注文が約定すると、建玉照会に保有銘柄としてナスダック100トリプルが表示され、評価損益が見えるようになります。
ポジションを決済する場合は、決済ボタンから行うことができます。
最初にも紹介しましたが、トライオートETFはCFDなのでTQQQを空売りすることも出来ます。
注文画面でBIDの方を選択して、注文を出すだけです。
空売りすると、建玉照会では売買欄が「売」となります。
このようにトライオートETFを使うことで日本国内証券会社でもTQQQの取引ができます。
TQQQはレバレッジ型ETFでナスダック100の株価に対して3倍の値動きをするハイリスク・ハイリターン銘柄で基本的には短期トレードで利用する銘柄です。
リスク管理には気をつけて取引するようにしましょう。