日本の証券会社で米国株のBDC銘柄を直接買うことはできません。
2023年11月まではウィブル証券で購入することが可能でした。
そんなBDC銘柄への投資ですが、実はETFと投資信託を利用する方法もあります。
BDC銘柄に集中投資するリスクは高いですから、複数の銘柄に分散投資したいニーズというのは高配当投資を実践したい方々を中心にあります。
ここではBDC銘柄に投資できるETFと投資信託について紹介します。
BDC銘柄に分散投資できるETF(BIZD)
BDC銘柄を分散投資できるETFが「VanEck BDC Income ETF」です。
ティッカーはBIZDになります。
ETFの組入銘柄と割合
投資先銘柄 | 組入割合 |
---|---|
ARCC:US エイリス・キャピタル | 19.84 |
FSK:US FS KKRキャピタル | 13.14 |
OBDC:US ブルー・アウル・キャピタル | 11.20 |
GBDC:US ゴルブ・キャピタル | 4.67 |
HTGC:US ハーキュリーズ・キャピタル | 4.61 |
BXSL:US ブラックストーン・セキュアド・レンディング | 4.55 |
MAIN:US メイン・ストリート・キャピタル | 4.36 |
TSLX:US シックスス・ストリート・スペシャルティ・レンディンク | 4.11 |
PSEC:US プロスペクト・キャピタル | 4.08 |
OCSL:US オークツリー・スペシャルティ・レンディング | 3.64 |
BIZDの投資先BDC銘柄と割合が上の表になります。
BDC銘柄で最大時価総額を誇るARCCが約20%を占めています。
また、直近の配当利回りは10%を超えています。
このようにBDC銘柄に分散投資できて、配当が魅力的なBIZDはどこで買えるのでしょうか?
BIZDはどこで買えるのか?
BDC銘柄に投資するETF(BIZD)は、残念ながら国内の証券会社では買えません。
そのため、BIZDを買いたい場合は、IB証券ことインタラクティブ・ブローカーズ証券など海外の証券口座を開設する必用があります。
インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB)を12年間使ってみて感じた事
ネット証券で買えるBDC銘柄に投資する投資信託
BDC銘柄に投資する投資信託は1つある
先程紹介したBDC銘柄に投資するETF(BIZD)は国内の証券会社で買うことはできません。
その代わりの候補が投資信託になります。
BDC銘柄に投資している国内の投資信託は1つありネット証券で買うことができます。
それが以下になります。
下記ネット証券で買うことができます。
- 松井証券
- SBI証券
- 楽天証券
- auカブコム証券
松井証券なら信託報酬の手数料を安くできる
BDC銘柄に投資する投資信託の年間手数料は2.035%になっています。
よくあるアクティブファンドの平均といったところでしょうか。
インデックスファンドのように0.1%といった超低コストな投資信託に慣れていると法外な手数料に感じてしまいますね。
ただ、この手数料を安くする方法があります。
それは松井証券の投信毎月現金還元サービスの利用です。
これを利用すると、「新・ミューズニッチ米国BDCファンド」なら年間で0.45%分が現金還元されるので、実質手数料が1.585%まで安くなります。
松井証券は、提携クレジットカード「MATSUI SECURITIES CARD」を利用するとクレカ積立でポイント還元もあるので、この2つの投資信託を買っていくなら松井証券を利用した方がコストを抑えられます。
楽天証券やSBI証券も投資信託の残高に応じてポイント付与するサービスがありますが、SBI証券の場合、今回の2つの投資信託はポイント付与対象外です。
楽天証券は、そもそもポイント付与が100万円あたり100ポイントとかなのでお話になりません。
auカブコム証券は、月間平均保有残高に応じてポイント還元がありますが、100万円未満だとわずか0.05%で100万円以上でも0.12%と松井証券と比べると4分の1程度です。
BDC銘柄の組入比率は異なる
新・ミューズニッチ米国BDCファンドの組入比率が高い上位10銘柄は以下の通りです。
投資信託名 | 新・ミューズニッチ米国BDCファンド (2023年5月時点) |
ARES CAPITAL CORP-BDC | 13.7% |
OWL ROCK CAPITAL CORP-BDC | 9.8% |
FS KKR CAPITAL CORP-BDC | 8.3% |
BLACKSTONE SECURED LENDING F-BDC | 8.1% |
GOLUB CAPITAL BDC INC-BDC | 6.7% |
MAIN STREET CAPITALCORP -BDC | 6.4% |
SIXTH STREET SPECIALTY LENDI -BDC | 4.7% |
HERCULES CAPITAL INC-BDC | 4.4% |
GOLDMAN SACHS BDC INC -BDC | 4.2% |
NEW MOUNTAIN FINANCE CORP -BDC | 4.1% |
個別銘柄投資か投資信託か?
BDC銘柄の投資に関してまとめると、個別銘柄への投資家か投資信託を利用するかの2択となります。
BDCの個別銘柄に関しては現状日本国内の証券だとウィブル証券しか新規に買うことは出来ない状態です。
恐らくウィブル証券についても、今後どこかのタイミングでBDC銘柄の取引は停止されると思われるので、個別に買いたい人は今のうちに買って保有するのが賢明です。
ウィブル証券は2023年11月にBDC銘柄の売買を停止しました。
私のように過去にPayPay証券などでBDC銘柄を買っていた人は、今でも高配当を受け取ることが出来ています。
ウィブル証券を使わないでBDC銘柄に投資するとなると、投資信託を利用することになります。
BDC銘柄に投資している投資信託は2つあります。
投資信託は保有手数料の信託報酬が年間2%と高いのがネックです。
ここに関しては松井証券で買って保有することで年間0.4%から0.45%の現金還元があるので、投資信託でBDC銘柄に投資したい場合は実質松井証券を利用するのが必須と言える状況です。