今回はLINEショッピングのサービス内容について、実際に利用した体験談を踏まえながら解説していきます。
2017年6月15日にLINE社によって開催された「LINE CONFERENCE 2017」において、ショッピングサービス「LINEショッピング」の開始がアナウンス
LINEショッピングとはどんなサービス
2017年6月15日から開始された「LINEショッピング」とはどんなサービスなのでしょうか?
LINE社は過去にフリマアプリの「LINE MALL」を2013年12月にリリースしましたが、メルカリなどに対抗することは出来ず、結局2年弱でサービスを終了した経緯があります。
またそれ以外でも、曜日ごとにテーマを決めて1週間限定で販売するフラッシュセールサービス「LINEフラッシュセール」や、海外で販売している商品を、現地価格そのままで手軽に買える「LINEトリップバザール」といったショッピングサイトをリリースしましたが、いずれも既にサービスを終了しています。
このようにLINEがこれまで展開してきたネットショッピングサービスはお世辞にも上手くはいっていないのが実情です。
これら過去に提供していたLINEによるショッピングサービスはいずれも、独自に商品を提供して、決済機能を持っていました。
しかし、今回のLINEショッピングでは独自に商品を保有しているわけでもなく、決済機能も有していません。
ではLINEショッピングでは何ができるのかというと、LINEアプリから丸井やGU、FOREVER 21といった各ブランドの公式オンラインストアへアクセスできるだけなんです。
LINEショッピングを利用するメリットとは
それではLINEショッピングを利用するメリットは何でしょうか?
丸井やGU、FOREVER 21といった各ブランドの公式オンラインストアへアクセスできるだけなら、LINEショッピングを利用するメリットて何があるの?と思うのではないでしょうか?
丸井やGU,FOREVER 21の商品が実質15%割引で購入できる
LINEショッピングを利用するメリットは、ショッピングの利用額に対してポイントが還元されることにあります。
歩いたり、電車の移動でマイル(ポイント)が貯まるポイ活アプリ「トリマ」の招待コード「ikn64a2vY」の利用で5000マイル獲得
更にそのポイント還元率が非常に高いということが大きなメリットです。
期間限定ではありますが、丸井やGU,FOREVER 21の商品が実質15%割引で購入できます。
まだサービスが始まったばかりであるため、認知度向上への施策として大盤振る舞いしているのだと推測されます。
一定金額以上の買い物で10%から20%ものポイント還元(キャンペーン時)
LINEショッピングでは、毎週金曜日にポチポチフライデーというキャンペーンを実施しています。
さらに詳しく
これは、税抜で2000円以上の買い物をLINEショッピング経由で行うと200ポイントを還元するキャンペーンです。
還元率でいうと10%になります。
また、LINEショッピングでは数ヶ月に一度大規模なキャンペーンを実施しています。
そのキャンペーン内容はというと、LINEショッピングを経由して、一定金額以上の買い物をすると、利用した金額によってLINEポイントを別途付与するという内容です。
2019年1月に行われたLINEポイントパーティでは、5000円を利用するとLINEポイントを500ポイント別途還元する施策が行われました。
このキャンペーンは、LINEショッピング経由なら全てのショップが対象なので、ヤフーショッピングやAmazonといった日頃からよく利用しているサイトの利用でもポイント還元率が10%以上になるということを意味します。
(終了)貯まったLINEポイントは80%超えの率でANAのマイルに交換できる
飛行機を使った旅行好きな方が利用しているのが、LINEポイントをANAマイルへと交換する方法です。
マイル使うことで特典航空券を利用して普段縁のないビジネスクラスやファーストクラスを利用することが出来ます。
しかし、いくら高還元率のクレジットカードを使ったとしても、年間で貯まるマイルは5000から1万程度。
それに対してLINEショッピングやLINE Payを利用すれば、クレカを使うよりも遥かに効率的にマイルが貯まります。
元々LINEポイントからは直接JALのマイルへ交換できますが、その交換率は33%。
それに対して、LINEポイントを一回メトロポイントに交換して、そこからANAマイルへと交換すると81%というものすごく高い率で交換できるのです!
2019年12月でLINEポイントからメトロポイントへの交換は終了してしまいました。
上図は、LINEポイントからANAマイルへの交換ルートを説明した図になりますが、この図で肝になる部分は通称ソラチカカードと呼ばれるANA提携のJCBのクレジットカードです。
このクレジットカードを作ることで、LINEポイントから東京メトロポイントを経由してANAマイルへ81%の率で交換できるようになります。
LINEショッピングを利用するデメリットはあるのか?
逆にLINEショッピングのデメリットはというと、貯まるポイントがLINEポイントという点があります。
貯まるポイントがLINEポイントなのが何故デメリットかというと、利用先が限られるからです。
LINEポイントは1ポイント=1円として利用することが可能です。
但し、1ポイント=1円として利用できるのは今のところLINE関係のサービスのみです。
LINEポイントはAmazonギフト券やnanaco、JALマイルに交換することが出来ますが、いずれも1ポイント=1円以下の価値に目減りさせられます。
具体的にはAmazonギフト券だと500円分のギフト券に交換するのにLINEポイントが550ポイント必要になります。
nanacoポイントの場合は、270ポイントを得るのにLINEポイントが300ポイント必要です。
LINEポイントをAmazonギフト券やnanacoへ交換することは出来なくなりました
そのため、現状ではLINEポイントを単純に交換するのであればLINE Payがお勧めということになります。
LINE Payであれば、格安SIMのLINEモバイルでの支払いに使えますし、プリペイドカードを発行すれば、クレジットカード同様リアル店舗でも利用することが出来ます。
また、バーコード決済のLINE Payの支払い時にも1ポイント1円として利用することができます。
LINE社の利益
LINEショッピングは上記で紹介したように、LINE自身が商品を保有しているわけではないですし、決済機能も有していません。
そのため、例えば「LINEショッピング」を経由してguで服が売れてもLINEに売上は計上されないわけです。
では何故LINEはポイントを還元できるようのでしょうか?
LINEショッピングはアフィリエイト広告の一種
それは、「LINEショッピング」を経由してブランドの公式オンラインストアで売られた商品の利益の数%がLINE社にキックバックされるためだと考えられます。
これはハピタスなどのポイントサイトと同様の仕組みです。
また、少し異なる部分もありますが、価格.comも店舗を掲載することで利益を受けてますし、価格.comのサイトから訪れたサイトで売上があれば、その利益の一部を受け取るアフィリエイトも行っていて「LINEショッピング」と似たようなビジネスモデルとなっています。
LINE ショッピングの使い方
今回「LINEショッピング」を実際に利用してみました。
利用する上で特に難しいことはありません。
上でも書いたようにLINEショッピングは単なるショッピングサイトのリンク集なので、気にあるショップにアクセスして、後は普段通りネットショッピングするだけだからです。
LINEショッピングはスマホのLINEアプリから利用するか、パソコンからも利用することが可能です。
ただ、LINEショッピングを利用するには、LINEのアカウントを持っている必要があります。
また、LINE ショッピングを友達に追加しておく必要があります。
ここまで完了したら、LINEショッピングにアクセスします。
任意のショッピングサイトを選択し、「買い物する」をタップ又はクリックします。
今回私は丸井でショッピングすることにしました。
「買い物する」をタップすると、公式オンラインストアにページが変わるので、後は、いつも通り商品を選択して、カートに追加して、決済するだけです。
購入後数日でLINEでポイント付与の通知が来た
購入後2日後にLINEでポイント付与予定の連絡が通知されてきました。
今回丸井の公式オンラインストアである「マルイウェブチャネル」で購入したのは消費税込みで6804円で、消費税を抜くと6300円の商品になります。
LINEポイントは税抜の価格に対して15%にあたる945ポイントが付与されるということになります。
LINEでの通知には何時何分に購入した物に対するポイントなのかも書いてあるのでとても親切ですね。
LINEショッピングを利用する上での注意点
LINE ショッピングを利用するメリットは、高いポイント還元率にあります。
しかし、これから紹介する注意点を理解しておかないと、折角「LINEショッピング」を経由して買い物したのにLINEポイントが付与されないということが起こりえます。
ITP無効且つCookieが有効でないとポイント還元が無効になる
注意点の1つは、ブラウザーのCookieを有効にしておくということです。
Cookieの設定方法の具体的な方法は以下の通りです。
忘れずに設定しておきましょう。
[iOS]
- ホーム画面から「設定」→「Safari」を選択
- [すべてのCookieをブロック]をオフにする
- [サイト越えトラッキングを防ぐ]をオフにする。※ITPを無効化
[Android]
Android標準ブラウザの場合
- ブラウザを起動し、メニューを選択
- 設定→プライバシーとセキュリティを選択
- Cookieを受け入れるのチェックボックスにチェック(機種によりCookie許可と表示される場合があります)
Chromeの場合
- Chromeを起動し、メニューを選択
- 設定→サイトの設定を選択
- Cookieを選択
- サイトにCookieデータの保存と読み取りを許可するを有効にし、サードパーティのCookieを許可にチェックを入れる
Firefoxの場合
- Firefoxを起動して、[設定]を開きます。
- プライバシーを選択します。
- Cookieをすべてのサイトで有効にします。
参考元:LINE ショッピング
24時間以内に決済する
注意点2つ目は、Cookieを設定していても、LINEポイントが付与されるには「LINEショッピング」を経由して公式オンラインストアを訪れた後,対象商品を24時間以内に購入する必要があります。
もし「LINEショッピング」を経由して1日以上経過した後に商品を購入してもLINEポイントは付与されません。
経由して1日以上経過した場合は、再度「LINEショッピング」から目的のショップに訪れるようにしてください。
決済ごとにLINEショッピングを経由する
また、「LINEショッピング」を経由して商品を購入した後に、別の商品を購入する場合も、再度「LINEショッピング」を経由しないと、別の商品を購入してもLINEポイントは付与されません。
面倒ですが商品を購入する度に「LINEショッピング」を訪れるようにしましょう。
Amazonの利用でポイント対象外になってしまう品物と買い方
LINEショッピングはAmazonを利用した際にポイント還元を受けられる唯一のサイトです。※クレジットカード会社が提供するモールを除く
そういうこともあって、LINEショッピングを経由してAmazonで買い物をする方も多いのですが、ちゃんと知っておかないとお得に買い物したつもりがLINEポイントが還元されないという事態になります。
まず知っておきたいのが、LINEショッピングを経由してAmazonのサイトを開いた際に既に、カートに入っている商品を購入しても、ポイント付与はされません。
そのため、Amazonを利用する際は、一旦カートの中身を全て空にしてから利用するように心がけましょう。
次に、Amazonをお得に利用する上で欠かせないのがアマギフことAmazonギフト券です。
このAmazonギフト券をLINEショッピング経由で購入すれば更にお得だと考える人もいるでしょうが、Amazonギフト券自体の購入はLINEポイントの付与対象外です。
LINEショッピングを経由してAmazonの買い物をする際にAmazonギフト券で支払いを行うことは問題ありません。