Kucoin(クーコイン)という海外の仮想通貨取引所が発行するトークンを保有すると仮想通貨の配当を受け取ることが出来るのをご存知でしょうか?
今回はそんな配当型の仮想通貨の1つについて解説していきます。
Kucoinが発行するKCS(KuCoin Shares)とは
仮想通貨取引所のKucoinが発行する仮想通貨トークンがKCS(Kucoin Shares)です。
KCSの仮想通貨発行枚数は2億枚で、投資家が3000万枚を所有し、創設者が7000万枚所有しているため、市場に出回っているのは残りの1億枚となっています。
投資家が保有する3000万枚については2年間売却できないロックアップ期間が設けられており、創設者の7000万枚については4年間のロックアップ期間が設けられています。
KCSの特徴を紹介
ここからは、KCSの特徴について紹介します。
KCSの主な特徴は以下の3つとなります。
- 3ヶ月毎の買い戻し
- 配当
- 手数料の割引
それではこれら3つの特徴について個々に解説していきます。
四半期毎の買い戻し
KCSは、3ヶ月毎にKucoinの取引所で儲かった利益の10%を使って買い付け作業が行われます。
即ち市場に流通している1億枚について、Kucoin自体が一定量を買い付けていくので、市場に出回る仮想通貨の量が減るので価格が上がりやすいということがいえます。
保有することで配当が得られる
KCSを保有していると配当がKucoinから支払われます。
配当の原資はKucoinにおける取引手数料で、手数料利益の50%をKCS保有数に応じて毎日分配されます。
配当の詳細内容は後述します。
取引手数料の割引
Kucoinの取引手数料は0.1%となっています。
これはBINANCE(バイナンス)と同じですね。
バイナンスの場合、バイナンスが発行するBNBという仮想通貨トークンで手数料を支払うように設定することで、手数料率が50%オフの0.05%まで引き下げることが出来ます。
今後バイナンスのBNBによる手数料割引率が年々減少することになっていますが、これがBNBを購入する理由となっています。
それに対してKucoinの方はKCSを保有することで手数料を割引する仕組みとなっています。
割引率ですが、1000KCSあたり1%の手数料割引となっています。
これらのことから正直手数料割引は殆ど期待出来ません。
KCSの価格は、2018年1月時点で約0.0013BTCとなっています。
日本円にすると約1700円。
1000KCSということは約170万円分保有していることになるので、中々現実的ではありません。
またそれだけの金額で購入しても0.1%の手数料から僅か1%の割引ですから、手数料割引についてはあまり考える必要はないといえます。
KCS保有による配当の内容と受取確認方法
先程、KCSを保有していることで、手数料利益の50%配当を受け取れることを紹介しました。
当初私はKCSの手数料利益の50%が配当として受け取れるものと思っていたのですが、実際にはKCS以外の仮想通貨についても手数料利益の50%が配当として受け取れるようになっています。
配当金額の確認方法
KCSを保有していることにより受け取れる仮想通貨の配当について、どれだけ配当が入金されているかを確認する方法について解説します。
Kucoinのサイトにアクセスして、画面上部のメニューからExploreを選択し、その次にKucoin Bonusを選択します。
次に日本語表示している場合ですが、探検をクリックし、Kucoinボーナスを選択します。
そうすると、以下の画面が表示され、日々どれだけの配当を受け取っているかを確認出来ます。
Assetsのところを選択すると、Kucoinで取り扱っている仮想通貨の一覧が表示されます。
ここで任意の仮想通貨を選びます。
例えば比較的メジャーなアルトコインであるLitecoin(LTC)を選択してみます。
そうするとライトコインの取引手数料利益から受け取った配当情報が確認できます。
このようにKCSを保有することで多種多様な手数料収入から配当を受け取ることが出来ます。
配当の計算ですが、毎日日付が変わる0時時点で保有しているKCSに対して計算が行われるようになっています。
配当の受取が確認出来た仮想通貨のリスト
実際私がKucoinでKCSを購入して得られた仮想通貨の配当について確認したところ、下記66種類の仮想通貨について配当が入金されているのを確認出来ました。
- Bitcoin Cash(BCH)
- Bitcoin Gold(BTG)
- Litecoin(LTC)
- Dash(DASH)
- NEO(NEO)
- Red Pulse(RPX)
- DeepBrain Chain(DBC)
- RaiBlocks(XRB)
- Dragonchain(DRGN)
- CanYa(CAN)
- Dent(DENT)
- Qlink(QLC)
- VeChain(VEN)
- Snovio(SNOV)
- AChain(ACT)
- UTRUST(UTK)
- Bounty0x(BNTY)
- Oyster Pearl(PRL)
- Aigang(AIX)
- Po.et(POE)
- EthLend(LEND)
- RChain(RHOC)
- Walton(WTC)
- Substratum(SUB)
- Digibyte(DGB)
- ClearPoll(POLL)
- Change(CAG)
- Neblio(NEBL)
- EOS(EOS)
- Quantstamp(QSP)
- Publica(PBL)
- Unicoin Gold(UKG)
- LAToken(LA)
- Ethereum Classic(ETC)
- Horizon State(HST)
- Power Ledger(POWR)
- Request(REQ)
- Pura(PURA)
- OmiseGO(OMG)
- DeepOnion(ONION)
- Nuls(NULS)
- Elixir(ELIX)
- Modum(MOD)
- Bytom(BTM)
- Flixxo(FLIXX)
- NeoGas(GAS)
- Qtum(QTUM)
- Solaris(XLR)
- Aion(AION)
- Asch(XAS)
- SONM(SNM)
- Raiden Network(RDN)
- TenXPay(PAY)
- Stox(STX)
- Civic(CVC)
- Black Hole Coin(BHC)
- Status(SNT)
- Monetha(MTH)
- Populous(PPT)
- Genesis Vision(GVT)
- Hshare(HSR)
- Everex(EVX)
- TrueFlip(TFL)
- BlockMason(BCPT)
- Ambrosus(AMB)
- Revain(R)
先程も紹介したように手数料利益の50%が配当として還元されるので、取引が活発な仮想通貨ほど配当が多くなります。
尚、配当金額の計算については下記サイトが便利です。
KuCoinShares - Calculate your KuCoin Bonus
保有しているKCSの量を入力して[CALCULATE]をクリックすると、保有しているKCSの米ドルベースの総額と、日々受け取れる配当額の概算が表示されます。
以上Kucoinが発行する仮想通貨KCSについての紹介でした。
取引所自体が今後発展していくのであれば、手数料収入も伸びていくことが考えられるため、そこかの配当や仮想通貨の消却処分により、KCSの価格が上昇していくかもしれませんね。